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 固体ファントム

 携帯電話など,人体の至近距離で使用される機器のアンテナの開発,試験に代表されるように,人体の影響を考慮した測定の必要性が高まっています。このため,人体と類似の形状および誘電率を持った各種のファントム(模擬生体)が使われて来ました。
 誘電率を制御した液体を容器に詰めた液体ファントム≠フ場合,乾燥などによる誘電率の経時変化や腐敗などで使用寿命が短く,液体の作り直しの手間がかかる上に,作り直した場合の誘電率の再現性に問題がありました。また,電解質である食塩の電離度が温度変化により変化するため,誘電率の温度変化が大きいという難点がありました。
 本製品は合成樹脂に中空ミクロスフェアを加え,強誘電体セラミックスと形状制御した導電性短繊維を配して複素誘電率をコントロールした固体ファントムです。
 固体ファントムは温度変化や経時変化による誘電率の変化がほとんど無いため,再現性の高い測定が可能になり,測定データ同士の整合性がとりやすくなります。
 また,モールドによる成形で比較的自由な形状を実現でき,関節部も可動にしてあります。
 目的周波数によって多少配合が変わるので,比重は一定ではありませんが,中空ミクロスフェアで軽量化されているため,通常は0.7〜0.8g/cc程度と他社品と比較して軽量なのが特長です。

特許第3663264号



頭部ファントム
PH-HEAD
ハンドファントム
指可動型ファントム(関節治具付)
左手:PH-LHS     右手:PH-RHS
 
指可動型ファントム関節     携帯電話を持ったハンドファントム
指可動型ファントムは10ヶ所の関節があるだけでなく,指の付け根が写真のように球形になっており,さまざまな形のものをぴったりと持つことができます。
(写真はPH-LHS)
                
            指が開くので自由な持ち方が出来ます。
            携帯電話を持たせた場合(写真はPH-LHS)
ファントム左腕
肘,肩部を可動にしたファントム左腕(写真はPH-LA,右腕はPH-RA)

肘関節部
関節部は球状部材を使用しており,多方向に曲げることができます。また,金属部品は一切使用しておりません。

ファントム上半身セット
ファントム上半身セット

ファントム頭部(PH-HEAD),胸部(PH-CHEST),左腕(PH-LA),右腕(PH-RA)を1式セットにしたもの

※ 「高周波を用いた温熱鍼システムの開発」(東方医学 Vol.25 No.4 別冊)に掲載されました。
 

ファントム胸部
ファントム胸部(PH-CHEST)


胸部にポケット状の容器をつけたもの(オプション)
 
2GHz用ファントムの比誘電率
Fig.1 2GHz用ファントムの特性

 左図は2GHz用に調整したファントムの特性です(一例)。
 使用周波数帯についてはご相談に応じます。
SAM形状準拠頭部固体ファントム
 
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