E&Cエンジニアリング株式会社
ECE

◆SITE MAP

 

模擬生体

固体ファントム

人体の至近距離で使用されるアンテナの開発,試験に代表されるように人体の影響を考慮に入れた再現性の優れた測定の必要性が高まっています。このため人体と類似の形状および誘電率を持った各種のファントム(模擬生体)が使われて来ました。

誘電率を制御した液体を容器に詰めた〝液体ファントム〟の場合,乾燥などによる誘電率の経時変化や腐敗などで使用寿命が短く,液体の作り直しの手間がかかる上に,作り直した場合の誘電率の再現性に問題がありました。また,電解質である食塩の電離度が温度変化により変化するため,誘電率の温度変化が大きいという難点がありました。

本製品は合成樹脂に中空ミクロフェアを加え,強誘電体セラミックスと形状制御した導電性短繊維を配して複素誘電率をコントロールした固体ファントムです。

固体ファントムは温度変化や経時変化による誘電率の変化が無いため,安定した測定が可能になり,測定データ同士の整合性がとりやすくなります。

また,モールドによる成形で比較的自由な形状を実現できるため,関節部を可動にしたものもあります。目的周波数によって多少配合が変わるので,比重は一定ではありませんが,中空ミクロフェアで軽量化されているため,通常は0.7~0.8g/cc程度と他社品と比較して軽量なのが特長です。

特許第3663264号


PH-HEAD
頭部ファントム
PH-HEAD
PH-LHS,-RHS
指可動型ファントム(関節治具付)
左手:PH-LHS 右手:PH-RHS
PH-LHS付根
指可動型ファントムは10ヶ所の関節があるだけでなく,指の付け根が写真のように球形になっており,さまざまな形のものをぴったりと持つことができます。(写真はPH-LHS)
PH-RHS携帯

指の稼動で自由な持ち方が出来ます。携帯電話を持たせた場合(写真はPH-LHS)
PH-LA
肘,肩部を可動にしたファントム左腕(写真はPH-LA,右腕はPH-RA)
PH-LA
関節部は球状部材を使用しており,多方向に曲げることができます。また,金属部品は一切使用しておりません。
上半身セット

ファントム上半身セット

ファントム頭部(PH-HEAD),胸部(PH-CHEST),左腕(PH-LA),右腕(PH-RA)を1式セットにしたもの

※ 「高周波を用いた温熱鍼システムの開発」(東方医学Vol.25 No.4 別冊)に掲載されました。

ファントム胸部
ファントム胸部(PH-CHEST)
ファントム全身

全身セットは胸部と腰部の間を含め,股関節部や膝,足首の関節も可動となっているため,腰掛け姿勢(写真左)と立ち姿勢(写真中)の両方をとることが可能です。立ち姿勢の場合は付属のアクリル製の補助具(写真右)を用います。各関節部材だけは誘電率制御を行っておりませんが,金属部品は一切使用しないで作られています。

また,ブルートゥースを利用したヘッドフォンの測定などに使用できる左耳(PH-EL),右耳(PH-ER)と頭部に左右の耳を装着できるようにした PH-HEAD-Eもあります。耳部は特殊シリコーン樹脂を基材としており,柔軟性に富んでいるため,下の写真(中央)のようにイヤホンの装着も可能です。

PH-EL
左耳(PH-EL)
PH-HEAD-E
PH-HEAD-Eに耳を装着した状態
PH-HEAD-E
PH-HEAD-Eから耳部を取り外した状態
ファントム特性
Fig.1 2GHz用ファントムの特性

※上図は2GHz用に調整したファントムの特性です(一例)。使用周波数帯についてはご相談に応じます。

※電波吸収体の吸収性能の評価は,測定は裏面が金属の場合で弊社における導波管法とNRLアーチ法によります。

※上記の表の値は代表値であり保障値ではありません。また、仕様は予告なく変更する場合があります。


PDF技術資料はこちら⇒phantom.pdf