シールドルーム
シールドルームの説明
シールドルームは電磁シールド(遮蔽)した試験室のことです。室内からの電波漏洩を遮断したり、外部からの不要電波による妨害を避けることを目的としたものです。(電波暗室の多くはシールド機能が付与されています。)弊社では数十dBの簡易シールドから120dB以上の高性能のシールドルームまで、仕様・用途に合わせた様々な施工方法により実現しています。
また、MIL-STD-285、NDS-Cなどの電磁シールド試験規格に準拠した試験方法により性能評価を実施し、信頼性の高い、数多くのシールドルームを納入実績としています。
- シールドルーム外部
- シールドルーム内部
シールドルームの種類
シールドルームは大きく分けて、鋼板溶接工法と、パネル組立工法があります。鋼板溶接工法は、その名が示す通り、鋼板どうしを電磁波が漏れないように、しっかりとシールド溶接で接合した“鉄の箱”です。
- 鋼板溶接工法のシールド溶接
パネル工法は、シールドルームをシールドルームを構築する目的で作られたシールドパネルを組み立てて行く方式です。シールドパネルには、次の2種類があります。
①サンドイッチパネル
合板の両側にメッキ鋼板を貼った物で、シールドルームを構築する際には、専用のジョイント金具で連結します。
- KPGパネル
- サンドイッチパネル組立のイメージ図
②パンパネル
鋼板の各辺を折り曲げたパネルで、折り曲げた部分の間に金属製の編粗線を挟んで、ボルト締めすることにより、連結します。
- パンパネル組立写真
- パンパネル組立のイメージ図