ECCOSORB VHP-FLは歩行路用電波吸収体です。
                        
                        
                        - 概要と必要性
 
                        - アンテナ用電波暗室では、床を含めた6面全てにピラミッド型電波吸収体を敷設します。
                        試験体の設置や設定をする場合,歩行スペースを確保するために敷設された電波吸収体を移動する必要ありますが、歩行路用電波吸収体は床面に敷設する電波吸収体そのものの上に人が乗れるような構造にしたものです。
写真1はFLの外観です。
こちらの内部には、図1のように,VHPタイプの電波吸収体があり,上部や側面にEPE(発泡ポリエチレン),クッション材としてEPP(発泡ポリプロピレン),補強材としてEPS(発泡ポリスチレン)のように電波を透過しやすい材料を用いています。
                        耐荷重は1㎏/c㎡で歩行路1個辺り(606(W)×606(L)mm)500㎏以上ですので,歩行路として必要な強度を実現しています。
図2は吸収性能の代表例です。歩行路として用いる場合には,大体10個に1個の割合で,帯電防止用歩行路(反射はやや大きくなる)を使用します。 
                        
                    
                        
                            
                                
                                    
                                    写真1 ECCOSORB FLの外観
                                 
                                
                                    
                                    図1 ECCOSORB FLの構造
                                 
                                
                                    
                                    図2 反射減衰量(VHP-18FL:代表値)
                                 
                             
                          
                        
                        
                                            
                        
                        - ※電波吸収体の吸収性能の評価は、弊社における導波管法とNRLアーチ法によります。(裏面が金属の場合)。
 
                        - ※上記の表の値は代表値であり保証値ではありません。また、仕様は予告なく変更する場合があります。